教師のすすめ。 学校が辛い、悩める先生の希望の光

教師一筋10年!少し変わった教師道!だけど楽しい教師道!

教師なら知っておくべき人【大村はま】①

本日のテーマ

日本のペスタロッチー、

ハマ・オオムラの言葉(一)

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いつも読んでいただき、感謝してます(о´∀`о)

 

教員採用試験を受けるにあたり、

絶対に読んで欲しいのは

 

大村はまさん

 

の書いた本です。

新編 教えるということ (ちくま学芸文庫)

新編 教えるということ (ちくま学芸文庫)

 

 

日本の教師に伝えたいこと (ちくま学芸文庫)

日本の教師に伝えたいこと (ちくま学芸文庫)

 

大村はまさんは、

民衆の教育に貢献した人に贈られる、

 

ペスタロッチー賞

 

を受賞した、

 

国語教育を専門とする教育者です。

 

 

1928年から、

1980年まで教鞭をとられました。

 

 

私が、大学で学んだ数少ない

『役に立つ智識』

の一つが、

この大村はまさんの存在を知れたことでした。

 

 

彼女が体験したエピソードは、

大きな驚きと感動を与えてくれました。

 

 

〜〜〜はまさんのエピソード〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

戦後、

空襲でボロボロになった東京で、

机も、

椅子も、

教科書も、

ノートもない状態のまま、

それでも小学校は開校していました。

 

 

百人以上の子ども達が、

一つの教室の中で、

騒然としています。

大騒ぎ。

 

まさに無法状態です。

 

当時まだ若かったはま先生が、

大声をハリ上げて、

 

 

『静かにしなさい!!!!』

『座りない!!!!』

『言うことをききなさい!!!!』

 

 

と叫んでも、

ちっとも言うことをきいてくれない。

 

はま先生は、

何とかして子ども達に勉強させよう

と思うのですが、

 

 

真っ黒に日焼けして、

ボロボロの衣服を着た、

裸足の少年少女達は、

全く思い通りになりません。

 

 

来る日も来る日も、

静かに座らせておくこともできない

はま先生は、

 

『とにかく、

何かやらせなくては!!』

と、

自宅で、

子ども一人一人に、

独自の教材をつくることにしました。

 

 

その数、

100個以上(!)

 

翌日、

教材でパンパンになったカバンを

抱えて、学校に向かいます。

 

自信があったわけではないのですが、

とにかく子ども達に

オリジナルの教材を渡していきました。

 

 

暴れている子どもの首根っこを掴んで、

 

『あなたはコレ!』

『アンタはこっちをやって!

こうするの!』

 

と、

汗をかきながら、

必死に教材を渡し、

そのやり方を説明していきます。

 

そしてようやく、

100人全てに教材が行き渡った時、

はま先生は、

 

信じられない光景を

目の当たりにします。

 

あれだけ騒いだいた子ども達、

どれだけ注意して怒鳴った子ども達が、

 

一言もしゃべらずに、

水を打ったように静まり返った教室の中で、

夢中になって、

瞳を輝かせて、

 

 

はま先生からもらった

教材に取り組んでいるのです。

 

 

それを見たはま先生は、

隣の空き教室に駆け込んで、

号泣しました。

涙を抑えられませんでした。

 

 

『子どもは学びたいんだ・・・!』

『子どもは成長したいんだ・・・!』

『何て尊いんだ・・・!!!』

 

この出来事がキッカケで、

人間というのは、

どんな状況にあっても、

学びたい、

知りたい、

という

抑えがたい好奇心

があることに

気づいたそうです。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

はま先生の言葉で、

私がいつも心がけていることがあります。

それは、

 

『「静かにしなさい!」

というのは、教師の敗北・恥である。』

 

という言葉。

 

 

教師が、

教材をきちんと研究し、

子どもの知的好奇心をくすぐるような

授業をすれば、

子どもは自然と静かになるそうです。

 

 

『静かにしなさい!』

 

 

なんて言わなくても。

 

では、

実際にはまさんが、

 

『静かにしなさい!』

 

と言わなかったのかといえば、

言ったそうです(笑)

↑言ったんかい(笑)!

 

 

ただ、

 

『それを言う時は、恥ずかしくて仕方がなかった。

心の中で、子ども達に

『申し訳ない!』と思いながら、

言ってました』

と、はまさんは語っています。

 

静かにしなさい!

という言葉に頼るのは、

 

それだけ自分が、

授業の準備ができていなかったからであると。

つまり、

それは教師の敗北であると。

その自らの力不足を、

子ども達を叱ることで補わせてもらっているのだと。

 

はまさんはそう思っていたそうです。

 

それって、凄い考えですよね。

 

 

ちなみに、

同僚の先生達とは、

あまり上手くいってなかったみたい(笑)

 

そりゃ、そうですよね(笑)。

 

 

子どもが静かにしないのは、

子どもが悪い!

子どもの親が悪い!

環境が悪い!

状況が悪い!

 

 

というのが、

一般的な教師の考え方ですから。

それがフツーですもんね。

 

 

『いやいや、そりゃあなたの授業が悪いんですよ』

 

なんて言うはまさんは、

そりゃ、同僚からは好かれないと思います(笑)。

 

 

もし、

あなたに、

はまさんのこの考え方があれば、

 

良い授業すると思いません?

 

 

子どもは、知りたいんです。

知的好奇心の塊です。

 

 

子どもが、

興味をもって、

思わず黙って、

ききいってしまうような

授業をしよう!

と思えば、

様々な工夫ができると思いませんか?

 

『静かにしなさい!』

が教師の敗北であると知ったあなたは、

 

それまで教師に持っていたイメージが変わると思いませんか?

 

 

では、実際にどんな授業をしてみましょうか?

 

ひらめいたそのナイスアイデアを、面接官の方に伝えたくなりませんか?

 

『私、こんな授業してみたいんですっ!!』

 

って。

 

そのアイディアをウキウキ話せる叶になれば、

また一歩、

採用試験合格に近づくと思います。

 

 

次回も、

大村はま先生の話が続きます。

 

興味をもった方は、

是非、彼女の本を読んでみて下さいね。

 

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今回のまとめ

『静かにしなさい!』は教師の恥、敗北であると知る

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

・教師を目指している
・教師しているけど毎日が苦しい
・教師の仲間が欲しい
     という方。

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