教師のすすめ。 学校が辛い、悩める先生の希望の光

教師一筋10年!少し変わった教師道!だけど楽しい教師道!

MostLikelyToSucceedを観た!

 

今回のテーマ

『MostLikelyToSucceed』を観た感想

※ちょっとだけネタバレ

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いつも読んでいただき

感謝しています(о´∀`о)

 

久保田トモロウです。

 

 

本日、

大学の友人に勧められた

映画を観に行きました。


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AI技術が発展していく

現在の世の中で、

本当に子ども達に必要な教育は何か!?

という問いを投げかける

ドキュメンタリー映画です。

 

 

決して、

そんなことを意図してはいないはずですが、

無性に泣けます(笑)。

不思議と涙出ます。

 

久保田以外にも、

そんな人が大勢いました。

 

子どもの、

純粋なる知的好奇心の美しさに。

それを、

潰してしまっていたかもしれない

己の罪深さに。

そして、

人間の、はかりしれない

無限の可能性に。

 

様々な感動が、

頭の中で渦巻いて、

正体の分からない

訳ワカメな涙が

ポロポロ出るんです(笑)

 

 

これまでは、

知識を溜め込んだ人が、

良い大学に行き、

良い会社に入り、

人生の勝ち組になってきました。

 

時代は変わりました。

 

もはや、

知識において、

グーグル先生に勝てる人類はおらず、

知識を暗記することに

労力を割くことが

あまり意味をなさなくなりました。

 

 

これからの人類は、

どう生きることが幸せなのか。

成功と呼べるのか。

そのために、

教育が果たす役割とは何か。

 

 

一斉に、

子ども達に

同質の知識を教え込み、

工場で均一の作業ができる

ブルーカラー

育てる教育の時代は

終焉を迎え始めています。

 

 

ではどうするのか!?

 

その問いの

答えになるかもしれない高校が

映画の中に登場します。

アメリカの公立高校です。

 

 

教科書を使い、

歴史や、

微分積分

知識を教える

我々が受けてきた当たり前の授業が、

一切行われません!

 

 

全ての権限が、

担任に委ねられ、

担任が考えたカリキュラムで

一年間の授業が行われます。

 

古代文明の興亡を学び、

大きな歯車つくったり。

劇をしたり。

 

それだけきいてると、

 

なんじゃそりゃ!?

 

だと思いますが(笑)、

その高校の新入生達も、

なんじゃそりゃ!?

 

みたいな顔をしてるわけです(笑)。

 

ところが、

一年経つと、

子ども達が

人間として驚くべき成長を遂げるんです(笑)

 

いやもう、まるでドラマみたいに(笑)

 

 

一年の終わりに、

これまで学んできたことを、

カタチにして、

それを、

保護者や、

地域の方に公開する

発表会のような日があります。

 

まさに、

学園祭本番のようなノリ。

部活動の大会当日のようなノリ。

 

 

それが、

定期試験の代わりになります(笑)。

 

生徒にとっても、

担任にとっても、

学校にとっても、

 

一年間かけた教育を

評価される一日になります。

 

 

分かりやすく例えると、

このアメリカの公立高校は、

 

 

まる一年かけて、

学園祭の準備をしている

 

 

ような感じなんです。

学園祭の準備が、授業になっているのです。

 

だから、

教科書はいらないし、

みんなが黙って教師の話をきくことも少ない。

寝てる生徒も、少ない(笑)。

 

 

で、

学園祭の時って、

必ずもめますよね(笑)?

 

 

誰かと誰かがケンカした、

アイツがちゃんとやらない、

全然上手くいかない、

 

などなど。

 

 

あんなゴタゴタを、

一年かけてやり続けるわけです(笑)。

 

 

その結果どうなるか・・・?

 

 

 

社交性がつき、

決断力や、

根気がつくんです。

チャレンジ精神や

創造性が身に付き、

何より

自信を持つようになります。

自信がつくから、

あきらめずに、

課題に取り組む能力がつくんです。

 

これらは、

ただテストの点数を取るための

授業を受けていては

確かに身に付かない能力かもしれません。

それは、ほとんど受け身だから。

 

 

ところが、

この高校ではやることなすこと、

全て能動性が求められます。

自分から、

行動しなくてはならない。

 

だから当然失敗もします。

傷つきます。

でも、

その失敗から立ち直る能力が身に付きます。

(↑今って、なかなか失敗させてあげられない)

 

 

それは、

実社会で求められる能力でもあるわけです。

 

 

この発表会の時に、

生徒が創り上げたものは、

スゴいですよ。

 

クオリティが。

 

 

とても、

高校生とは思えない。

 

しかも、

もともと優秀だった子は、

一人もいないんです。

 

だって、

抽選で入学生が選ばれるからね(笑)

 

 

さらに、

スゴいのは、

その発表会で、

間に合わなくて、

失敗するヤツもいる、

ということ。

それを、

失敗を認めてあげるスゴさ!!!!

 

 

日本みたいに、

 

まぁ、とりあえず、

何とか成功させてあげよう!

 

みたいなのが、

無い(笑)。

 

先ほども言いましたが、

失敗”させて”あげるんです。

 

 

ブライアン君とか、

ボッコボコに失敗して、

めちゃくちゃ凹んでましたからね(笑)。

 

 

 

 

その発表会で、

保護者の方々も、

 

 

こりゃスゴい!

 

 

と驚くのですが、

入学直後は、やっぱり困惑します(笑)

 

 

本当にそんなことしてて大丈夫!?

ちゃんと大学行けるの!?

まともな授業しなくていいの!?

そんなの大学に進学してからで

いいじゃない!

何も今やらなくたって!

 

と、至極当然な疑問と不安をもつわけです。

映画の中で、

アメリカの親達も、

高校の教員にその悩みを

ぶつけるシーンがあります。

でも、

頭っから

高校の指導方針を否定しているのでは

ないんです。

 

 

葛藤があります。

 

 

子どもに、

本当に必要な能力は、

コミュニケーション能力であったり、

相手を思いやる気持ちであったり、

自ら問題を解決できる方法を

知っていること。

だから、

学校には、

それを身に付けられるような

教育をしてもらいたいわ。

ええ、確かにね。

 

 

 

眠くて眠くて仕方ない、

社会に出たら何の役にも立たない、

つまらない知識を暗記するだけの

授業よりも、

もしかしたらいいのかもしれない。

私達の時とは違うもの。

 

 

でも、

それは理想でしょ!?

 

 

現実には、

知識を詰め込まなくては

大学の試験に受からない。

まずは、

目の前の、

やるべきことをやらせて欲しい!

学校の勉強だって、

努力する力はつくはずだし。

つまらないことを、

一生懸命やれば、

根気だってつくわ。

本当にやりたいことは、

大学でやればいいじゃない!

だって、

私達はそうだったんだもの!

 

 

でも・・・

 

という葛藤です。

 

 

実社会と、

理想のギャップが、

この映画を観る人にモヤモヤ感を与えます(笑)

 

 

親の気持ちに、

めちゃくちゃ共感できるのです(笑)。

 

 

ただ、

冒頭でも書いたように、

科学技術の進歩は、

凄まじいスピードで、

私達の生活を変えていってるみたい。

 

 

やがて必ず、

社会全体が抵抗感なく、

現在の学校教育から

脱却する日が来ると思います。

必ず。

 

 

これは、

その時の道しるべになる映画。

灯台みたいな映画。

 

観るなら、

今だと思います。

あと数十年したら、

 

『何これ?

こんなの当たり前じゃん!

何が面白いの?この映画?』

 

という感想になると思います。

きっと。

 

だから、

日本中の、

教育に関わる方に、

是非

是非

是非

一度見てもらいたい映画です。

 

フツーに面白いですよ。

 

 

何故か、

TSUTAYAとかには

レンタルしてなくて、

自主上映をする団体に

アクセスすれば、

上映している場所が見つかると思います。

 

よろしければ、

こちらを参考にしてくださいね。

https://senseiportal.com/events/50362

 

絶対に後悔させない作品です。

本当に、

これはいいです。

 

 

ラストのシーンは、

たまりません。

 

ブライアン君が登場しますが、

 

 

ブライアーーーーーーン(涙)!!!

 

 

て、なります(笑)

 

ふるえますよ?

 

ふるえてください(笑)!

 

 

若干のネタバレですが、

 

一年間学園祭をしてきた彼らの

大学進学率は98%ほど。

 

 

学園祭の準備をしただけなのに、

親や、

子どもが求める、

進学率も、

フツーの授業以上に成果が

上がっている、

という、

これまでの常識を

ぶっ飛ばすようなオチが、

映画の最後に発表されます。

 

 

それを、観ながら、

京都の堀川高校が頭に浮かびました。

 

堀川の奇跡

 

と呼ばれた、

超・超進学校です。

 

 

あの学校は、

学校行事を全力で楽しむんですよね。

 

体育祭とか、

学園祭とか、

ものすごくパワーを注ぐわけです。

 

 

他の進学校が、

ガムシャラに受験勉強をしている時期も、

学園祭の劇の練習とかを

するわけです(笑)

 

 

でも、

試験本番では

凄く良い結果を出すという。。。

 

 

今現在、

本当に必要な教育って、

何なんだろう??

と、

考えさせられる、

本当に素晴らしい映画でした。

 

次回も、

もう少し、

感じたことを述べていきたいと思います。

 

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今回のまとめ

教師達に絶対に観て欲しい!

これだけは確かな映画。